易水会

風蕭蕭として易水寒し、
壮士ひとたび去ってまた還らず

当会は、現在200名を超える会員を擁する会に成長しておりますが、始まりは僅か5名から成る会でした。

1923年(大正12年)12月、関東大震災で焼け野原となった東京で法律事務所を開設した登録2年目の弁護士が同志を募り、登録2年目、3年目の5人の少壮弁護士が、一身を擲って弁護士として互いに切磋琢磨することを誓い合って発足しました。

「いかなる困難な中にあっても互いに助け合い弁護士として社会に貢献したい」との思いを、司馬遷の史記の一節「風蕭蕭として易水寒し、壮士ひとたび去ってまた還らず」の漢詩に託して、題材となった河北省を流れる川「易水」の名をとって「易水会」は誕生しました。

その後着実に会員数を増やし、昭和21年には、第1部として法友会の結成に参画し、以後、日弁連会長や東京弁護士会会長などの弁護士会の要職のみならず、最高裁判所判事や司法研修所教官など数多くの人材を輩出し、弁護士会を含む司法制度の運営や後進の指導・育成に尽力して参りました。

現在も、創立時の心意気を受け継いだ多くの会員が、時代の流れに沿った堅実な活動を続け、会員相互の融和と弁護士会の発展に努めており、2023年に創立100年の節目を迎えるに至りました。 近時のグローバル化、IT化・デジタル化の進行、AIの台頭と普及など、法曹界や司法制度を取り巻く環境は時々刻々と変わっておりますが、当会は、創立100周年を機に、会の結束を益々高め、当会の創立精神の根幹を常に心に刻みながら、今後も時代の急激な変化やニーズに柔軟に対応し、新たな取り組みや挑戦を重ねて参る所存です。